Site Overlay

SUZUKIさんの話

3回目の投稿は現在大人気な鈴木釣り、いやシーバスフィッシングについてお話してみようかと思います。最近ではアングラーも増え、様々な考え方があると思いますが、私の個人的な考え方、釣り方を3回くらいに分けてお届けできればと。

初めてのシーバス

さて、私がシーバスを初めて釣ったのは神戸のポートアイランド(今は釣禁)です。当時バスに夢中になっていた私に、仲間から結構面白いよと話がありまして。ですが、仲間の1人からは1年間やって初めて釣れた、とか基本全然釣れないよ、などネガティブな前情報もありつつ、ルアーもポイントの特性も何もわからないまま釣りに向かいました。神戸には24時間営業の釣り具さんがわりとありまして。ポートアイランドに行く前にフィッシングマックスさんに立ち寄り、店員さんに1つだけルアーをあなたが選ぶとしたらどれ?と嫌な質問をかましつつそのルアーを購入、ポートアイランド(以下ポーアイ)に向かいました。購入したルアーはダイワのミノー、ショアラインシャイナーだったかと思います。ポーアイは結構水深があると聞いたのに、シャローレンジのミノーで大丈夫かな?と思ったのを覚えています。

ポーアイに到着し22:00くらいでしょうか、橋脚の下はアングラーの姿がちらほらあります。当然私はシーバス釣りのマナー等は理解していません。隣で釣りをしたいけど、どれくらい離れればOKですか?と橋の下で釣りをされているアングラーさんに伺ったところ、橋の影がハッキリしたところじゃないと食わせにくいからすぐ隣でやんなよ!と。ベテランぽいお兄さんと並んで釣りをすることになったのです。シーバス釣ったことないんですよね、迷惑かけたらすみません、と釣り座に入れてくれたお礼ついでに缶コーヒーをお渡しし、少しお話をしていると、ルアー何持ってきたの?と。さっき買ってきた箱に入ったままのミノーと21gだったかな?バイブレーションが1つと7gくらいのジグヘッドが2つの合計4つ。ルアーをみたお兄さんは、ああ、いいかもね、と。何がどのように何故いいのか。全然わからんと思いつつ準備します。その時のタックルはロッドがハートランドのカワスぺⅡ、リールはアブガルシアの初代レボ。PE1号にリーダー16lb。お兄さんがそれバス用やん笑笑、ベイトでやるん?と笑っています。ダメですかね?と伺ってみると、大丈夫だと思うけど飛距離が必要な時もあるし、結構デカいのもいるよと。ヘエ?ソウデスカ、とほぼ上の空で生返事をしながら買ってきたミノーのバーブをペンチでつぶし、タックルにセットしキャスト開始。

ん?釣れたわ。

えーと、何やってるのかわからん。暗くて見えないし。いつも使っているタックルだからとりあえずバックラはしないけど暗くてどこに落ちたかわからない。次はライトを買ってこよう。そう思いながらも2投目。やっぱり何やってるかわからない。流れの抵抗が強くてレンジもルアーの動きも想像ができない。こんなので魚がバイトするわけがない。もし、バイトしたとしても何をしているのか整理できないんじゃ面白くない。とりあえず常夜灯の下で泳がせてルアーがどんな動きしてるのか見てみよう。そう思い、船着き場の常夜灯の下でミノーを泳がせてみます。ウォブリングはクランクベイトほどしないけどめちゃくちゃロールしながら泳いでいます。流れの弱い所でこれだけ泳ぐなら、さっきは早く巻きすぎてたかもしれない。お兄さんの隣に戻り、3投目。どの辺までルアーが飛んだかわからないまま、流されてくる弱弱しい魚を想像しながらリールをゆっくりと巻きます。ちなみに当時はアップ、クロス、ダウンなど用語も知りませんでしたから、右から左に流れがある中、自分の正面に投げています。クロスですね。ん?なんか触りました。ビクビク竿先に魚信を感じます。巻きあげると30cmくらいのセイゴがついていました。マジか、友人は1年かかるとか言ってたけどすぐ釣れた!釣れちゃった!笑笑 お兄さんが駆けつけてくれて、おめでとう!と声をかけてくれました。初めて釣ったシーバスは小さいですがバスよりもぴちぴち動く感じでフックを外すのが面倒くさい印象でした。ちなみに神戸あたりだと関東で言うフッコをハネと言います。エビ撒きでのハネ釣りも、釣り好きのおじさん達の好きな釣り方でしたね。そしてこの日以降、土日祝以外の1年間、仕事帰りにポーアイに寄り道し、シーバス釣りをして帰宅する生活が始まりました。ポーアイでは色々な思い出がありまして、60cm~85cmがスーサンで20匹以上釣れた特別な日があったり、今まで神戸エリアでは釣れていなかったタヌキメバルが釣れ始めたり、太刀魚を狙ってみたりと話が付きませんが、それはまた別の機会に。釣禁になってしまった事は本当に残念に思います。

釣りをする前に

現在はアングラーのマナーが問題視されることも少なくありません。当時は現在のように釣り座に入れないほどアングラーの数は多くなかったと思います。ですが気持ちよく釣りをする為に私個人の思うマナーや配慮について考えを記載しておきますね。

・魚への思いやり

釣りは魚の命を使った遊びです。漁ではありません。厳しい言い方かもしれませんが、魚の命を奪う覚悟がない方は釣りはしない方がいいと私は思っています。あなたがかけた魚が死んでしまうことも想定して釣りをしてほしいです。どうせ食べるから邪険に扱う、野締めする、という考え方にも私は賛成しません。釣り上げた釣り人にその魚をどうするかは委ねられますので、食べるならば〆る。リリースするならば蘇生して帰す。リリースするつもりでも、死んでしまう場合もそのうち出てくるでしょう。その場合はその時の状況(季節、水温、陸にあげていた時間や場所、ファイト時間など)をきちんと分析して、死んでしまった魚の経験が無駄にならないように次回にむけて努力をしてほしいです。

・近隣の会社や住民、漁師、河川事業者への配慮

シーバス釣りは夜間に釣行することも多く、また都市部の河川にも魚がいる場合が多い為、近隣の方々への配慮は必須です。駐車場所、ゴミの処理、話声や足音、ライトの光など。汽水湖や川で漁師さんの仕事場と重複する場合もあります。網や船着き場などがそうですね。船着き場のロープにルアーが引っかかってしまうなど、漁師さんからすれば本当に最悪でしょう。釣禁ではないから釣りをしても良いではなく、そこで生活の糧を得ている方、そこで暮らしている方の迷惑になるかどうかを第一に考えることは大切なことです。もし、迷惑になってしまうな・・と考えた場合は、そこはシーバスのポイントの条件から外れると考えていいと思います。また、遊漁券が必要な河川では当然ですが遊漁券の購入は必須ですね。

・他のアングラーへの配慮

釣りブームのおかげか、シーバスアングラーが非常に増えていると友人達からよくききます。対人のトラブルは配慮が欠如して起きることが多いと思います。釣りは基本的に先行者が優先です。先行者がいる場合は他のポイントへ移動することがベストです。私の場合は基本的に小場所で釣りをすることが多いので、駐車場所に車が止まっていることが見えた時点で他に行きます。ですが、都市河川ではそうもいかないことも多いでしょう。先行者の横で釣りをしたい場合は、必ず先行者に声かけをしましょう。声をかけられた方は入ってほしくないのであればそこはきちんと伝えて意思疎通をしましょう。なぁなぁで近距離に入れてしまうと逆にトラブルになる場合もありますので要注意です。あなたの目的はあくまでシーバス釣りですから。先行者に声をかけたが無視された、という話もたまにききますが、気づいていない場合もあります。気づいていて無視をしているならば低レベルなアングラーがいるな、と判断して他に移動しましょう。そこに残って釣りをすること自体があなたにとってリスクですし、お互いに良い思いはしないでしょう。話声やライトの光もそうですね。大きな音や突然の光に驚いて逃げてしまう魚は少なくないです。ライトはランディング時、もしくは自分の身に危険が及ぶ可能性がある場合(足元が滑るけど見えないなど)以外、つけない方がいいかもしれませんね。誰もいないと思って遠くを照らしたらアングラーがいた、なんてことはよく聞きます。

また近年よく聞くのが場所バレ問題ですね。釣れた魚の写真の背景で場所を特定し、そこに人が集中すると。私はタイに赴任するまでは千葉県でシーバス釣りをしていましたが、確かに魚の置かれた場所であそこかな?などと当たりが付くことも多々ありました。ですがその釣り方ではシーバス釣りは上達することは難しいと思います。何故釣れたのか?前日に釣れた魚の写真の背景がココダカラ・・・魚のシーズナルの行動を把握するきっかけにはなるかもしれませんが、点の状態というか・・・色々なことが繋がって線になるとシーバスは釣れるようになると私は思っているんですよね。わかりにくいですね・・すみません。釣りも人生と同じで全て選択なんですよね。季節を選択、エリア、天気、タイド、時間を選択、タックルを選択、ルアーを選択、キャスト方向、動かし方を選択、といったように。その選択は積み上げ式の時もあれば上から見下ろして選択する場合もあったり。大切なのは何をしたいかで、その目的を達成する為に外さない選択(間違えないプロセスを踏む)をできるだけしていく訳ですが、少しでも誤った選択をしないように、その選択をする理由が必要なんです。特に釣れた状況と釣れなかった状況の差を分析することは大切だと思っています。結局わかりずらいですね。この話はご要望があればそのうちお話します笑笑

自身で釣った魚の写真を投稿するのも人それぞれ自由ですが、そのエリアを古くからホームにしていたアングラーがいることを忘れずに配慮ができるといいですよね。

SUZUKIさんの話第1回は以上となります。SUZUKIさんの話第2回はシーバス釣り大会に初めて参加した話か、私なりのシーバスランガンスタイルについてお話ができればと思っています。

シーバスってカッコイイ魚ですよね・・そりゃみんな釣ってみたくなっちゃうよね・・

それでは皆さんよい釣りを!

最後までお読みいただきありがとうございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA