みなさん、はじめまして。タイ在住のTabaniと申します。ブログというものを書いたことがないド素人が、個人の釣りコンテンツを作成してみようとHPとブログを立ち上げてみました。拙い文章力ですが最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
今回は私が初めてバラマンディと出会ったお話とその釣り場についてお話したいと思います。
遡ること5年前
今から5年前、当時私は所属している組織から中国、香港、タイ、ベトナムの視察のようなものを任されておりまして、各国に毎週のように飛んでは移動を繰り返していました。出張なので土日は散策などをするのですが、各国も行き過ぎると有名な観光場所やマーケットなどは飽きてきてしまいます。そういやタイとベトナムにはバラマンディがいたな、とふと思い立ったわけです。
20代の頃、毎年高知県は浦戸湾でアカメ、仁淀川河口でスズキ狙いの遠征も釣れないなりにしていまして、ラテス族の見た目の強い美しさには憧れるものがありました。
当時日本人アングラーによく知られたタイの有名な釣り堀はというと、ブンサムラン、Pilot111の2つだったと思います。バラマンディが釣れると聞いたのはPilot111だったな、というわけでフィッシュマンのBC4LHと12アンタレスをこっそりスーツケースに入れて日本を飛び立ったのです。
当時はコロナ過でもありませんし、日本人駐在者の方々からはゴルフと飲み会の誘いは頻繁にありましたが、釣りをしている方は私の周りにはいませんでした。とある休日の昼食後、ホテルのフロントにPilot111のアドレスを伝えてタクシーを用意してもらい、出発したのです。
Bangkokの中心アソークから1時間と少しでPilot111に到着し、芝生なのでしょうか?綺麗に整えられたレストラン周りに気分が高揚したのを覚えています。レストランの入口には、どの池にどの魚がいるかマップがあり、魚種ごとに狙いを定められるようになっていました。マップにはジャイアントスネークヘッドの絵もあり、バラマンディ狙いでPilot111に来たはずですが、まずはジャイアントスネークヘッドを釣ってからバラマンディを釣ろう、と非常に都合の良い釣り欲が湧いてきました。
ふーん、ジャイアントスネークヘッドか、変な模様の紫色のやつだよな・・・などと想像しながら一番奥の池まで移動します。水面を見てみると呼吸でちょこちょこ姿が見えています。しかもいっぱい。日本の雷魚はスピナーベイトなどヒカリモノが大好きな印象もあり、スピナーベイトを投げますが見向きもしません。バイブレーションを投げると魚に触る感触はあるのですが、すぐにバレてしまいます。レンジとスピードを合わせないとなかなか深いバイトは出ないようです。
ローカルアングラー現る?
そりゃ簡単には釣れないよなあ・・などと考えていると短パン、Tシャツのものすごい日焼けをした方がどう?釣れる?と日本語で話かけてきました。その方は私の対岸で釣りをされていたのですが、どうみてもローカルのタイ人アングラーにしか見えません。5、6年駐在されている方でPilot111以外にもモンコンやボーヌムなど色々なところに通っている、とお話を伺いました。タイではジャイアントスネークヘッドはチャドー(以下チャドー)って言うんだよ、とタイでの呼び名もその方から教えていただきました。ここのチャドーの釣り方はコツがあるんだよ、と15cmくらいのミノーを1つだけ持ってちょっと見てて、と言ってキャストしながら移動していきました。すると3投目くらいにヒット、おお!すごい!とみていると池を一周する間に6,7匹釣ってしまいました。
なるほど、早い動き且つジャークが良いのかな、と私もミノー(フローティング)にチェンジします。同じようにアクションしながら池を周りますが何が違うのでしょうか、バイトもありません。今思えば彼のミノーはシンキングだったのかも知れません笑笑。この時点で16:00。あと1時間ほどしか釣りができる時間がありません。そういえばボトムは攻めてないな、とチャターベイトのリフト&フォールでボトムを探ることにします。するとチャターベイトに変えた1投目のリフトでガッ!!とバイトの強い感触がありました。その直後そのチャドーは私の目の高さ近くまでジャンプしたのです。私の身長は180cmです。日本の雷魚と同じ形状でこのジャンプ力と速度、結構焦ったのを今でも覚えています。ファイトの緩急が凄まじく、暴れまわりましたが取り込みすることができ、初めてチャドーをゲットすることができました!私が初めて釣ったチャドーはこちら!!
2kgあるかないかくらいでしょうか。存分に暴れてくれました笑笑
さて、チャドーは釣れました。次は本命バラマンディです。手ほどきしていただいた日本人アングラーさんに写真を撮っていただいたお礼と、これからバラマンディの池に移動することを伝えてチャドーの池をあとにします。レストラン両サイドの池にはバラマンディがいるとのこと。あまり遠くまで移動するのも時間がもったいないので、歩いてすぐのレストラン横の池で釣りを始めます。
とりあえずジョイクロ
ルアーは何が良い、パターンはこう!など良い情報は当たり前ですが持っていませんので、ジョイクロなら食うだろ、と安易にジョイクロ178を選びます。できるだけ遠くにキャスト。ゆっくりS字をかかせて泳がせます。回収直前にガボン!!と足元でバイト!しかしフックには触っていません。周りのアングラーも驚いています。あとから聞いた話だとその日はエサ撒き以外ではバラマンディは全然釣れていなかったそうです。まー、私はエサ撒きというものがあることすら知らずに悠々と午後に行ってしまったのですが・・・気を取り直してキャストを繰り返しますが、数キャストに1度、ルアーの下についてはギランと反転してしまいます。
食べたいけどきっかけが足りない・・・イメージは腹ペコで回転寿司に行ったはいいが、回転が超高速で寿司がとれない感じ・・もしくは食べたい中トロだけが回ってこない感じ・・わかりにくいですね。なので食わせのきっかけを与える為にジャークを織り交ぜてみます。キャストし、極スローフローティングに調整したジョイクロがゆっくり浮上。約3秒。魚はルアーを見ているイメージで鋭くジャーク。すると対岸付近まで飛んでいたジョイクロがあるらしき場所から大きな水柱が!!ロッドには強烈な衝撃と重みが加わります。当たり前ですが日本で釣っていたバスやシーバスの比ではありません!ドラグをフルロックにしているはずのアンタレスからラインがみるみる出されていきます!こちらに寄せてくる間にも何度もジャンプしフックを外そうと暴れまわる!どうにかランディングし記念撮影。私が初めて釣ったバラマンディはこちら!!
70cmもないくらいでしょうか。金色+緑の不思議な目の色。トルクのあるファイトをしてくれました!
この日の釣りがきっかけで受付のお姉さんに覚えられてしまうくらいPilot111に通いこむことになるのですが、それはまた別の機会にでも。
Pilot111の行き方、料金、ルールについて
Pilot111はバンコクから東へ1時間少し走ったチャチュンサオ県にある釣り堀です。
タクシー、Grab(配車アプリ)を使用していくと往復で1,200THB~1,400THB程度です。
Grabを使う場合はpilot111 Fishing Parkで検索するとすぐに出てきます。帰りは受付のお姉さんに30THBくらい払うとタクシーを呼んでくれます。
営業時間と定休日:昔は5:00~18:00だったと思うけど今は 6:00~17:00なのかな?その時間は間違いなく釣りができます。定休日は木曜か金曜じゃなかったかな?ここは不確かなのでFacebookで確認してみてください。
料金と施設:1日500THB クレジットカードも使えます。スピニングタックルのレンタルあり、ルアーやライン、グリップ、ペンチなども売っています。レンタルタックルはデポジット込みで2,000THB、ルアーは購入が必要です。
レストラン併設なのでドリンク、アイスの購入、食事ももちろん出来ます。メニューは写真付きのものがあるので問題なし。WiFi、トイレ、シャワーも完備。ちなみにコテージもあり、宿泊もできます。その場合は夜釣りができるそうですよ。
釣れる魚と釣り方:ルアー、フライ釣りのみで餌釣りは禁止。現在はバランディ、チャドー、コロソマ、チャオプラヤキャットフィッシュ、パーカーホ、アジアンレッドテール、レッドテール、鯉、ティラピアです。
この釣行時は10あった池の内、現在は1つは埋め立て、1つは水が抜かれています。合計8つの池があります。(2022/05/28時点)
以前いたピーコックバスは多分もういません。数年前にオーナーさんとお話した際にピーコックバスはまだ小さくて夜間にレッドテール(アマゾンの方のヤツ)に食べられてるかもと伺いました。ナイフフィッシュ、アロワナもいたのですが現在は私があまり行かなくなったこともあり不明です。アロワナは現在水の抜かれている池に70cmを超えるくらいのサイズがつがいでいました。
注意事項:
・私は問題ないのですが、日本から釣りに来た友人が短パンに素足+サンダルで釣りをしていて、足が草にかぶれて腫れあがりました。人によると思いますが不安な方はレギンスまたは長ズボン、靴下、靴がよいと思います。
・一番奥にあるチャドー池の対岸、林がある側は蚊がいます。特に夕方から多く出現します。虫よけはどこのセブンイレブンでも売っていますが、蟻が死ぬレベルで強力な為、目には必ず入らないよう気を付けて使用してください。デング熱のリスクは少しでも抑えましょう。
・ルアーが水車に絡まったり、根がかったりした場合は従業員のお兄さんにお願いすると水に入って回収してくれます。私は必ずチップを渡しています。ビッショビショになっているので・・
・釣れた魚のフックは必ずプライヤー、ペンチで外しましょう。力の強い魚達な上、予測がつきにくく事故につながる可能性があります。過去にバラマンディの口から手でフックを外そうとして大けがをして釣り場をあとにした方を目撃しています。バーブレスがルールかどうかはわかりませんが基本私は全てバーブレスにしています。
・古い桟橋のような箇所がいくつかありますが、老朽化していることも多いです。桟橋や板にのって釣りをする際は自己責任でお願いします。
・私自身タイ語は話せません。中学生程度の英語が限界です。翻訳アプリをスマホに入れておくと何か困った時に役に立ちます。pilotの場合はタイ語が話せなくても受付の方やお姉さんは英語に慣れていますので不便さは感じることはないと思います。
当時のタックルデータ
ロッド:フィッシュマンBC4LH
リール:SHIMANO12アンタレスノーマルギヤ
ライン:PENo3
リーダー:VEP50lb
ヒットルアー:チャターベイト18g(チャドー)、ガンクラフトジョインテッドクロー178大仲さんカラー(バラマンディ)
次回はロッドが折れた話、バラマンディに有効なルアーのお話などを・・・
最後までお読みいただきありがとうございました。
バラマンディとの出会い、私も懐かしいです。
私もチャドーのジャンプは衝撃でした。
柏木さん、コメントありがとうございます。あの体系で飛びますからね!!