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ロッドが折れた話

さて、2回目の投稿はロッドの破損についてお話をしてみようかと思います。私自身7歳から釣りをしておりまして、ルアーフィッシングは11歳から始めました。そして現在に至るまででロッドを折ってしまった経験は4回あります。

ロッドが折れた!!1回目!

1回目は20代も後半の頃、兵庫県に当時は住んでおり、バス、シーバス、根魚を釣りに毎週にように野池、海、川、ダム、時には兵庫県を飛び出して琵琶湖、宍道湖、中海、高知の波介川、仁淀川、浦戸湾にも遠征しておりました。今では時効かもしれませんが実はフロリダバスが存在する池なども当時はまだあり、夢中になって釣りをしておりました。

超自然現象か!?

その日も友人2人と私の合計3人、友人の車でいつも通り野池にバス釣りに行きました。その日は夏でお盆の時期。選んだ野池はお墓の裏にある野池。友人は車をお墓の前の道路に止め、釣りを開始しました。遠投し対岸のアシ際を狙うとフォールで釣れる、ありがちな釣り方。当時私のタックルはダイワのモアザンブランジーノ、アーバンサイドカスタム。そうです。当時からプロシーバスアングラーとして人気のあった大野ゆうきさんのスピニングでのキャスト精度を自分も学びたくて、何を釣るにもブランジーノで当時は通していました。合わせるリールは初代シマノエクスセンス。今では考えられないですが、あえてローギヤにして販売されたリールです。ヤマセンコーノーシンカーをつけてフルキャストでやっと届く距離。当時のバスタックルでは誰も届かない聖域に私だけがアプローチすることができます。そりゃ釣れますよね。人や獣の気配が全くないところから突然イモ虫みたいなものがユラユラ落ちてきたら。

それぞれがそこそこにバスをゲットし、中だるみの時間がきます。暑いし、次の池はどうする?みたいな話をしながらキャストを続けていたと思います。その時、私のルアーにフォールでバイトがありました。おっ、食った!なんて言いながらラインスラッグを適時回収し合わせた瞬間、バキンッと嫌な音が・・・ええ、ブランジーノが折れました。傷が入っていたかどうかはわかりません。バス、シーバス、コチなどは割と釣っていましたので、その可能性もあります。うわ、やっちまった・・などと思いながらルアーを回収。最初は魚が付いている気配がありましたが途中でなくなりました。

ロッド、どうしようかな・・・などと思いながら回収したルアーをみるとヤマセンコーはついていません。オフセットフックを確認すると、なんと観音開きに真っ二つに開いていました。イメージはアジの開きです。オフセットフックが・・・ありえないですよね。ゾクゾクしてしまい友人に見せると友人もこんなことあり得ない、と。お盆でお墓の近くで釣りしてるからじゃない?とか冗談とも本気とも言えないトーンで言ってきます。何か嫌な感じなので別の池に移動することにし、私は友人のタックルを借りてその日の釣りを継続しました。次に行った池では1人の友人は財布を無くし、もう一人の友人は家についた際に家の鍵の紛失に気付いて大慌て。その日は普段起きないような事が色々と起こり過ぎました。これが1回目のロッドの破損です。ロッドを貸してくれた友人とは釣りに向かう道中でブルーシートに包まったご遺体を見つけたり、琵琶湖に向かう途中でなかなかの大事故にあったりとパンチの効いた話は色々ありますが、それはまた別の機会に。

ロッドが折れた!!2回目!当たり前!!

2回目の破損は非常にシンプルでして、これも兵庫に住んでいた頃です。超ライトな黒鯛ベイトロッドが確かメジャークラフトから発売されまして。そのキンキンの感度、ファーストテーパーに一時期ハマってしまい、軽めのラバージグ、キャロ、ヘビキャロでキビレやバスをよく釣っていました。その日はトップウォーターでも良さそうな雰囲気でしたので、ボックスに入っていたZARAⅡを垂らしなしでフルキャスト。はい、前に聞いた嫌な音がしてルアーとロッドの半分が飛んでいきました。これが2回目のロッド破損です。

ロッドが折れた!!3回目!!当たり前だ!!

3回目はタイでの出来事です。コロナ過の前の年、後輩2人をVIPというバラマンディとグルーパーが釣れる釣り堀に案内した時のことです。エサ撒きといって、5cm~10cmくらいのティラピアを撒いて釣り客に釣らせる、というイベントが1日に1回あるのですが、そりゃ入れ食いになるわけです。後輩2人も興奮してバラマンディを釣りまくっています。当時、私は12アンタレスをダイレクトリールに改造(シマノで言うチヌマチック機構を追加)し、バラマンディやグルーパーのファイトをハンドルを握る手でダイレクトに感じ、その大きさや重さを想像して釣りあげた後に計測し、大きさと重さの感覚を養うという変態に立派に成長していました。しかし当時の私はVIPのバラマンディは9kgくらい(大きさで言うと90~95cm)が最大だろう、と高を括っていたのです。ティラピアが撒かれた瞬間にルアーを落とします。もう何のルアーだったかも記憶にありませんが、ゴッ!!といつもの吸い込みバイト!おっ、こいつ結構引くぞ!などと言いつつも逆転したがるハンドルを力で止めた瞬間、はい、また例の嫌な音です。周りの釣り人の視線が痛かったです。お恥ずかしい・・これが3回目のロッド破損。

悲惨な1枚・・・使用しているリールは当時ジャークベイト専用機として、どショートシングルハンドルを装着し、大変お気に入りでした笑笑

ロッドが折れた!!4回目!!想定外!!!

4回目は最近(2022年4月)でして、チャドー専門の友人の操船で、大きな野生チャドーが潜んでいる池にいったときのこと。友人と2人で1本ずつチャドーをゲットし、いつもの中だるみです。友人は釣りメーカーを営んでいて、チャドーに良いルアーをいつもすすめてくれるのですが、基本カエル型ワームなのです。友人はバズベイトではチャドーが逃げるからダメだ、と。カエル型ワームはバイトは多いのですがフッキングがいまいちで、釣れるサイズも選ぶことができないので私のスタイルに合わず、あまり面白みがありません。ですが友人のススメもあり致し方なくカエル型ワームで通します。約1m刻みでキャストをしていき、池を半周してノーバイト。池の半周を超えたあたりで風が当たるアシの中にアシで風がガードされている場所を見つけました。直径50cmくらいの風表の中にある風裏です。その風裏の奥にキャストして私のカエルが水面を10cmくらい進んだ瞬間、ゴボォッ!と体をうねらせて真っ黒な魚体がバイトしてきました!このルアーは即合わせは厳禁でして、3秒待ってから思いっきり合わせる、というのがセオリーです。3秒ちゃんと待って、フルフッキング!その直後、チャドーがパワー全開で加速!はい、また例の嫌な音です。しかし今回はフッキングを事前に決めています。バットしかなくなったロッドでゴリ巻きです!強烈に暴れまわりましたが、なんとか友人がランディングしてくれて無事にゲット!この魚は見た目からすでに普通じゃないくらい大きく、手を使った計測で90cmオーバー。なんと重さは8.8kg!!自己記録を達成してしまいました。この魚の写真がホーム画面のチャドーになります。愛用していたロッドは最後の力を振り絞ってチャドーの口にフックをセットしてくれたのかな、と少し悲しくなりましたが・・これがロッド破損の4回目です。

魚に目が行きますがしっかり折れています・・・

逆に聞くけど、どうやったら折れるの?

以上の経験よりロッドが折れてしまう原因は超自然現象以外は使い手側の問題が大きいかなと思っています。一緒に釣りをしている友人がロッドを折った場面にも何度か遭遇しています。その状況も加えて考えてみると以下のようなことをするとロッドを折ってしまう可能性が高いかと。

①適正ウェイト以上のルアーを一瞬だけロッドに負荷がかかるようにキャストする

例えばMAXルアーウェイト50gのロッドに80gのルアーを垂らしなしで、スモラバをキャストするように投げる。結果的に③と同様のことが起きますね。

②ロッドの破断強度を理解せずに使用する。

これは難しいですね。破断強度はソルト系だと記載されているものもありますが、大体は釣りしながらこれ以上はヤバいかも?と各々感じながらだと思います。

③ティップからグリップに向かって垂直に近い状態で曲げる。

垂直に近い状態で曲げると折れてしまう、というのはかの村田基さんもよく言っています。私もこの角度の問題で友人がロッドを折ってしまった場面に遭遇しています。胸の位置にある手すりの向こうから70cmくらいのシーバスを抜いた時です。フィッシュマンのMXHというなかなかに強いロッドでしたが一瞬で折れていました。

④ロッドのコンセプトの想定以上の魚をかけた時。これは使い手側のロッドの選定ミスともいえます。

私がチャドーに折られてしまったロッドはかなりの高弾性カーボンで1番のお気に入りでした。折れた可能性の1つとしては、カーボンはゆっくりとした負荷には強いが、一瞬の負荷にはセラミックのように割れてしまう特性があるとビルダーさんからお話いただきました。強い魚種に対してはグラス配合のものが使用されることが多い傾向がその理由かも知れませんね。また、そのエリアの最大サイズに合わせてタックルを選定することも大切かもしれません。

これ以外だとティップへの糸がらみをしたままキャスト、テイクバック時に後ろの木や障害物にひっかかり、そのままスイング、積み重なった置き傷、などでしょうか。

どうすればいいの?

以下は私の経験、及び友人の状況を鑑みて出した答えです。

①中古品は買わない。傷の入り方は見た目では判断できません。また、置き傷が入らないよう気を付けて使用する。

②破断強度が不明なロッドがほとんどですから適正ウェイト内で使用し、MAXウェイトに近づくルアーほど、垂らしを多めにとってキャストする。

③そのロッドの対象とされている魚種以上に強い魚には使用しない。

④ランディング時のロッドとラインの角度に意識を向ける。落ち着いてランディングする。

⑤ティップへの糸がらみなど違和感があれば即確認し対処する。

⑥テイクバック時に障害物があるか確認する。

⑦お盆は釣りしない。

なんだか基本的なことばかりですね笑笑

はやる気持ちを抑えて如何に落ち着いて釣りができるメンタルを維持するか・・・

ちなみにこのような基本的なことを書いておきながら私は②と⑦は守れていないこともあります笑笑

③は複数の魚種がいる海などでは致し方ない場面もありそうですね。

傷が原因で折れてしまった場合はロッドも消耗品ですから、仕方ないと割り切るしかないですね。

さて、そんなこんなで今回はロッドを折るにはどうすればよいのか?ではなく笑笑

ロッドを折らないように使用するにはどうすればよいのか、私なりの見解をお話させていただきました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

ロッドが折れた話」への2件のフィードバック

  1. 柏木健史 さんの発言:

    私もメコンオオナマズで竿が折れました。メコンオオナマズ用の竿だったので、私の場合は③の状態ですが折れました。

    1. kikanailowkick さんの発言:

      柏木さん、コメントありがとうございます。マグロ用でも折れてるのは結構聞きますね。選択するロッドは最大サイズ(ブンサムランなら100kg超でしょうか)に照準を絞るといいかもしれません。私の周りでメコンで折れたパターンは手前まで寄せてきて、ラインとロッドの角度が急角度になった時にアングラー側が無理して折っていることがほとんどです。

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